みなさん、こんにちは!本格的に暑くなってきましたね...。
もうじき夏休みがやってきますが、夏休みといえば「宿題」ですがみなさんは早々に終わらせていましたか?それとも、最後のほうで慌ててやっていましたか?私は後者でした(笑)

ところで夏休みの「宿題」のひとつに「読書感想文」がありますね。
書き方も悩みますが、本選びもかなり悩みませんか?
「おすすめの本」なんて学校からもでているけど、いまいちピンとこない...。
でも自分だともっと選べないから、ここから読みやすそうなの選ぶかあ。なんてことありませんか?

そんなみなさまに!読書感想文の本にぴったり♪読みやすくて響く本を2冊!紹介します!
こちら↓↓↓

読書感想文におすすめの本

●わたしの美しい庭 凪良ゆう・ポプラ文庫
●水を縫う     寺地はるな・集英社文庫

どちらも読みやすい文章の本です。そして個人的に読んで思った、この2冊に共通すること。それは↓↓

「多様性」なんて言葉が最近よく使われますが。それを境界線みたいに使うんじゃなくて「当たり前」にしたいですよね。

みんな違って当たり前。「普通」は自分の基準に過ぎない。世の中いろいろな人がいて、相容れない人もいれば受け入れられない人もいる。

でも真っ向から否定じゃなくて聞くこと、見ることは大事で、それでただ「そういう考えもあるのね」「そんな人もいるのね」って。それだけでいいと思うんです。

あなたはあなたの、自分の好きなもの、こと、人、場所を好きでいることをやめないでほしい。誰かに合わせて無理に自分をねじふせる必要はなくて...

あなたはあなたでいい。なんかそう思わせてくれる本です。大切な人にも優しくしたいなとちょとそんな気持ちにもなれます♪

当たり前に聞く「普通」について、また人との「関り」「繋がり」についてちょっと考えてみる夏休みはいかがでしょうか~^-^

では、それぞれの本のあらすじなど...まずはこちら。

統理と百音は血の繋がりのない親子。ある事情で一つ屋根の下、一緒に住んでいる。
そこは縁切り神社が屋上にある、ちょっと変わったマンションで様々な人が訪れる。色々なモヤモヤを抱えながらも日々を過ごしている人たちのお話。

ーそれでいいんだよ。幸せに決まった形なんてないんだから。
ー形がないって自由でいいねと言うと、形があっても自由にしていいんだよ

冒頭のほうの、この文章にまず惹かれました。人はどうしても「こうしなきゃ」「こうするべき」に固執してしまう。「カタチ」にこだわりすぎてませんか?

「あなたのために」「こうしたほうがいい」
でもなんとなく違和感があって、断ったり、やらないでいると
「どうして?」「こんなに言っているのに」


言った人の自己満足のためかもしれないし、本当にあなたのことを思って言ってくれているかもしれない。だけど、あなたのことを縛る権利なんて、誰にもないのです。

自分はどうしていきたいのか、どうしたいのか。ゆっくり考えて進めばいいし、あなたの心はあなただけのもの。あなたの道をいけばいい。

そんな風に思える優しい本です。

では続いての本はこちら。

水を縫う (集英社文庫(日本)) [ 寺地 はるな ]

価格:693円
(2024/7/13 13:49時点)
感想(2件)

高校1年生の清澄。手芸が好きで、そのことで男の子なのに・・・という視線を向けられたり、ちょっと周囲から浮いた日々。ある日、結婚式を控えている姉の水青(みお)のウエディングドレスをつくることに。そこから広がる家族の様々な想いの物語。「男だから」「女らしく」ってなんだろうか。

先に「普通」という言葉に触れたが「男らしく」「女らしく」この言葉も使い方の疑問が最近投げかけられてますね。

この本では「手芸」というワードがでてますが、例えば「料理」。
「女の子だからできたほうがいい」
「男の料理って感じ」
聞いたことありませんか?

かくいう私も「男の~」って言ってことあるし、また料理が苦手なのでそのことで馬鹿にされたこともあります。

「生活」するうえで出来たほうがいいだろうけどそこに「女の子」「男の子」という性別を絡めるのはどうなのだろう。

作中で清澄はそのことに腹をたてる場面があります。確かになあ・・・。
性別関係なしで、ひとつの「スキル」として認めたらいいんだよなあ、と頷いていました。

その清澄の物語から始まって、そのあと姉、母、祖母そして離婚して離れたところに住んでいる父親と、その同級生の話が綴られていきます。

その中で共通しているなと思ったものはこちら。

それぞれの登場人物がそれぞれ生きてきた時代の中で、あらゆる場面で「レッテル」を貼られていきます。その「レッテル」にモヤモヤを感じながら、時に反発もするけど、ちょっとずつ自分で自分を固めてしまいます。

だけど、清澄のドレス作りをきっかけに彼ら彼女らは、徐々にその鎖を外していき、一歩踏み出していく。ちょっと違う視点で世界が見えるようになる...。

そして最後、清澄の話になるのだが、ある文章に目が止まった。こちらだ。

ー流れる水は、けっして淀まない。常に動き続けている。だから清らかで澄んでいる。

レッテルで固められている自分に、モヤモヤし続けるのは、苦しい。
だからこそ、そのレッテルを剝がそうとすることで「男らしさ」とか「女らしさ」とか関係なく、「あなたらしく」歩いて生きていけるようになるのではないかと、そう感じました。

これから、より広い世界へ踏み込んでいくあなたたちにに、ぜひおすすめします♪
良い夏休みをお過ごしください!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

読書はプラスになることだらけ!


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